スギヒラタケ採取は毒に要注意!ウスヒラタケとの違い、見分け方は?

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山菜取り、キノコ採取に行ってみたい人を最近見かけます。

その1人が私!というわけで、山にキノコを採りに行ってまいりました。

そこで見つけたのが、ヒラタケです。

倒木なんかについているので、わりかし見つけやすいキノコでしたが、調べてみると

素人目からみたら、スギヒラタケとウスヒラタケは見た目が似過ぎている…笑

そして、スギヒラタケは死ぬ可能性もある毒キノコである。とのことで、汗

違いや見極め方としてどこを見ればいいのか、それぞれのキノコの特徴などについて

厚生労働省、農林水産省、林野庁の資料を元にお話していきます。

スギヒラタケは似ているキノコが多いのよ!危ない!

 

場所によっては許可を得てからではないと採ってはいけない山も多いので勝手に取らないように!

スギヒラタケとは?

スギヒラタケとは、キシメジ科スギヒラタケ属のきのこです。

発生場所としては

日本では、スギ、マツ等の針葉樹の切り株や倒木に主に8月から10月頃にかけて発生すると言われています。

引用:農林水産省/スギヒラタケは食べないで!

傘が2~6 cm程度の大きさの耳形又は扇形の白いきのこがいくつも重なり合って群れて生えるのが特徴です。

昔は食べられるキノコである、食用キノコでしたが、平成16年以降、スギヒラタケを食べたことが原因であると思われる病気が多数報告されて、スギヒラタケの摂取を見合わせるよう注意喚起がされるようになりました。

[box class=”box27″ title=”注意”]

急性脳症:意識障害やけいれんが主な症状

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スギヒラタケの毒性成分は何?

スギヒラタケによって、急性脳症を起こしてしまう原因、毒性成分は解明されておらず、

農林水産省の委託研究では、スギヒラタケに天然に含まれる複数の成分が関係して、急性脳症が起きるのではないかと考えられる成果が得られています。

とありますので、複数の成分によって症状を引き起こしてしまうようです。

古い情報では、腎臓の機能が低下していたりする場合に、起こると書かれていますが、

最新の情報(2018)では、腎臓に異常が認められない場合でも急性脳症を引き起こすことがあるとのことで、

注意が必要です。

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スギヒラタケと急性脳症の関係

スギヒラタケが原因ではないか、と疑われる急性脳症は、平成16年に初めて国内で報告されました。

約60名が発症し、そのうちの19名の死亡が確認されています。

スギヒラタケがよく食べられてきた地域では、同様の特徴を持つ脳症の発症事例が複数あったことが確認されており、

スギヒラタケ摂取に関連する急性脳症は平成16年以前から風土病的に存在していた可能性が指摘されているそうです。

 

急性脳症は、

死亡することや後遺症が残ることがある病気です。

それまで何度もスギヒラタケを食べた経験があった人や少量しか食べなかった人も含まれていたそうで、

現時点では、地域によって安全なのか、調理によって安全なのかは解明されていません。

 

詳しく知りたい人は、

農林水産省や厚生労働省が実施した、スギヒラタケと急性脳症の関連性に関する研究の状況に関する情報は「スギヒラタケの毒性に関する調査研究」を御覧ください。

スギヒラタケを他人からもらわないように

スギヒラタケは地方によって呼び名が違うキノコだそうで、

様々な呼び名があります。

引用/農林水産省

スギカノカ、スギダシ、シロミミなど、全く別の名前であることもあるので、新しい情報を知らない人に勧められた場合は食べずに破棄しましょう。

[open title=’他の呼び名’]

スギカノガ
スギカヌカ
スギカヌガ
カヌカ
カヌガ
カノカ
カノガ
カヌガキノコ
カノカキノコ
スギモタセ
スギモダシ
スギボタシ
スギボダシ
スギボタ
スギダシ
スギワカイ
スギワガイ
スギワカエ
スギワケ
スギワゲ
スギワケエ
スギワゲエ
スギワガイ
スギワカオイ
スギオワケ
スギアオケ
スギワカレ
ワカイ
ワカイキノコ
ワガイ
オワケ
シラフサ
シロワカエ
カタハ
カタヒラ
スギゴケ
コケ
スギキノコ
スギタケ
スギタケモドキ
スギヒラ
スギシメジ
スギヒメジ
スギナバ
スギノキナバ
スギミミ
ミミゴケ
ミミタケ
ミミシメジ
シロミミ
ユキタケ

[/open]

[box class=”box27″ title=”注意”]

キノコは熱を通せば大丈夫!という人もいるようですが、調理方法は一切関係なく、熱処理で消える成分ではないために、調理方法に限らず、スギヒラタケは食べてはいけません。

[/box]

万が一食べてしまった場合の対処

厚生労働省の資料によると、

腎臓に疾患のある人を中心に急性脳症を起こす。原因不明の中枢神経障害で,発症初期には脚の脱力感やふらつき,さらに数日経つと、筋肉の不随意運動が出現,その後急速に麻痺や全身性の痙攣,意識障害を起こし,脳浮腫が進行し,死亡する。
主な症状は意識障害,不随意運動,上肢振戦,下肢脱力と報告されている。

引用/厚生労働省

とありますので、

初期症状としては、

脚の脱力感

ふらつき

数日後には不随意運動(動かそうとしてないのに動くこと)

などが出るようで、出たらすぐに病院にいきましょう。

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スギヒラタケとウスヒラタケは似ている

スギヒラタケは毒がありますが、ヒラタケは毒はなく食用キノコです。

ウスヒラタケという似ている形状のキノコも食用ですので、間違って食べてしまう恐れがあります。

引用:スギヒラタケ – 札幌市

ブナヒラタケというのもありますが、

スギヒラタケには傘の裏側に白色のヒダがついていますが、ブナハリタケには傘の裏面にヒダが無く、白色の針状の突起がぶら下がっているのが特徴です。

引用:農林水産省

裏面のヒダヒダがかなりわかりやすいので、ブナハリタケとは間違わないと思います。

夏から秋にかけてスギ、アカマツ等の針葉樹、とくにスギの古い切り株・倒木に多数重なり合って生えます。

スギヒラタケが生える木は、かなり腐朽が進んだ木が多く、表面は、コケや藻類で覆われていることが普通です。このため、発生した木を見てもスギかどうかわからないこともあります。

色は白色、傘はほとんど無柄で、初めはほぼ円形であるが、次第に生長して耳形~扇形、あるいはへら形となり、径2~6cm、基部に毛があり、ふちは内側に巻く。肉は質薄く白色。ひだは幅狭く、極めて密、しばしば分枝します。

スギヒラタケは、スギの古い切り株や倒木に、秋、白色、耳形・扇形(ひらたけ型)、多数重なり合って発生するきのこです。

引用:林野庁/スギヒラタケ

厚生労働省や林野庁、農林水産省の資料からまとめると、

ウスヒラタケとの違いは、

  • におい(ウスヒラタケは粉っぽいいい香り)
  • スギヒラタケ(毒)は基部に微毛がある(らしい)
  • スギヒラタケは白色でほとんど無柄で特徴はない(のが特徴)

であると言えます。

なので、ウスヒラタケっぽくても、色が白いものは間違える可能性があるために取らないでおきましょう。

ウスヒラタケを採取する場合には、若干色つきのものにすれば、スギヒラタケは白が基本で色つきになることはない(らしい)ために避けられます。

悲劇!採ったキノコはスギヒラタケだった

柄がない…

白い…

これは…

食べないでおきます!笑

毒キノコには注意をして採取、食事をしよう

スギヒラタケについて今ある省庁の資料を使っての説明でした!

一般人が語っているブログ(私のも含めて)やメディアもありますが、基本的にプロではない人のいうことは信じないようにしましょうね!

キノコが食えるかなーという鑑定は各都道府県の試験研究機関、衛生研究所等がすることで、一般人が教えられることではありませんので。

危険を感じたものは食べない!に限ります。

採ったのに残念だったな〜…悲しい

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