エジソンの母は[教師]は嘘?間違って日本に伝わった可能性があるらしい

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学校へ行かない子供と聞いて、昔よりも風当たりは良くなったのかもしれませんが、もちろんそれは、しっかり整った「ホームスクーリング環境」があってこその話です。

教職免許もなく、教育知識もない人が自称ホームスクーリングをするとなると、少し話は変わってきます。大人の都合で将来の子供の未来の選択肢を少なくしてしまうことへ、喜んで拍手はできません。

とはいえ、日本でもしっかりとしたホームスクーリングは今後増えていきそうな予感はあります。なにせ、学校への不満、教育への不満は募るばかりであり、学校なんて行かなくてもいいじゃん、と思っている子供、大人が一定数いるのは、なんとなくでも多くの人が感じていることでしょう。

そんな時によく一例に出されるのが「エジソンの母」です。トーマス・アルバ・エジソンは天才の代名詞として多くの人に語られ、亡き今もレジェンドとして語り注がれています。そのエジソンは変わった子供で、小学校を3ヶ月でやめ、学校へ行かなくなったそうです。そして家で勉強をしました。ですが、結果的に天才的な発明をし、巨額の富だけでなく人々の暮らしを大きく変えました。

このことから、「学校へ行かない」=バカで何もできない、ではなく、学校へ行かなくとも、家で勉強をすればまともになる、むしろ才能を活かせるのでは?という議論が起きるたびにエジソンの母の一例が出されるようになったわけです。

が、しかし、僕はエジソンの母は元教師というのは嘘なのでは?と小耳に挟みました。それが本当なら、一般人が教えたエジソンが成功した、となり、一例としてエジソンの母を出せなくなるのでは?と思い、今回は調査をしてみたわけです。

エジソンの母は教師ではなかった

エジソンの母が教師であるのか、ないのか断定するのは難しいです。何故なら過去の出来事、人物ですので、歴史書に書かれていることを鵜呑みにすれば解決はするのですが、物によっては「高学歴」と書かれていたり、「教師」と書かれていたりするからです。

それとエジソンの両親が結婚をしたのは1828年であり、結婚当時17歳であったナンシーが今の日本でいう「教師」という仕事についていた、と考えるのはいささか無理がありそうだからです。

ただ、100%無理であれば、流石にここまで嘘が広まることも考えずらいです。いやはや、真実は憶測するしかないというわけです。

エジソンの母が教師はどこから伝わったのか

そもそもエジソンの母が教師であったという情報はどこで出回ったのか?調べてみると、どこから伝わったのか定かである場所を見つけることはできませんでした。口で伝わった可能性もありますし、本や小説、訳したことによってなど様々な可能性が考えられます。

カナダの情報サイトによると、

[直訳]

ジョンとサラ オグデン エジソンの息子サミュエルは、1) ナンシー スティムソン (またはシンプソン) と 2) エリザベス クックと結婚しました。サミュエル 1 世とナンシー エジソンの息子サミュエル 2 世は 1828 年に結婚しました。ウィーンの 2 部屋学校の教師であるナンシー エリオット。改革運動に同情し、1837 年にサミュエル 2 世は米国に逃亡しました。ハは、マッケンジーの反乱でウィーンとポート・バーウェルの反乱軍のリーダーとして逮捕され、国外追放に直面しました。ナンシーは 1839 年に続き、1847 年にはオハイオ州ミランでトーマス・アルバ・エジソンが生まれました。

[原文]
ohn and Sarah Ogden Edison’s son Samuel married 1) Nancy Stimson (or Simpson) and 2) Elizabeth Cook. Samuel I and Nancy Edison’s son, Samuel II married in 1828. Nancy Elliott, a teacher in Vienna’s two-room school. Sympathetic to the reform movement, in 1837, Samuel II fled to the United States. Ha faced arrest and deportation as the leader of the band of Vienna and Port Burwell rebels in the MacKenzie rebellion. Nancy followed in 1839 and in 1847, in Milan, Ohio, Thomas Alva Edison was born.

引用:http://www.grandriveruel.ca/

※ドメインが.caでカナダでは誰でも取れるドメインであるようで、正しい情報かはわかりません。

1929年に出版されているエジソンの発明についての本にはこう書かれています。

[原文]
Edison’s mother was an attractive and highly educated woman,
[日本語訳]
エジソンの母親は魅力的で高学歴の女性であり、

と。教師ではなく「高学歴」と書かれているのです。

では、なぜエジソンの母であるナンシーが教師であると言い伝えられたのでしょう。

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エジソンの母は教師と言われたのは何故なのか

これは私の論理薄弱な考察であり、根拠はありません。

エジソンの母が教師と言われるようになったのは、教師という職業が日本のお堅いイメージではなく、国によっては家庭教師も含めた「教師」と言われていたのではないか?と思います。

だとすれば、ナンシーは小さな教室で教えていたという情報があるらしく、寺小屋のような私塾にはなってしまいますが、「先生」「教師」であった過去を持つわけです。

教師という定義が、国お偉い部署が決めたものであり、資格を取らなければ名乗ってはいけない。とはっきり言われている国であれば、定義がはっきりとしているので、YES,NOが言えるでしょう。

定義がはっきりとしていない国であれば、「人に教えている」全てが教師であったのかもしれません。だとしたら全ての人が教師と言えるのではないか?とも思われます。

ですが、そう言われ教師ではない!と言われなかったのは、ナンシーが周りが認める秀才であったに違いありません。人に教えることができ、教養も知っていたナンシーは大きな学校というコミュニティの中で教鞭をとらなくとも、教師にふさわしい人物であった、と周りが認め異論がなく、今現在教師と言われているのではないでしょうか。

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まとめ

エジソンの母が教師ではないのではないか?と小耳に挟んで調べてみると、意外や意外本当に教師であった事実と教師ではなかった事実二つが出てきてしまいました。笑

はっきりとどちらだったのかはわかりません。素人目から調べることはできますが、こういった学問を学んでいる人がその時代の本を読み漁れば真実は見えてくるのかもしれませんね。

エジソンの母は教師じゃないらしいよ

もしも、そんな声が聞こえたら、確かにその通りだけれど秀才ではあったらしいよ。そう優しく言ってあげてください。

学問に励み、教養を学んだ人が身近にいつつ、ホームスクーリングをすれば、学校に行かない=ダメ、というレッテルが近い未来なくなるかもしれませんな。

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