初期費用ゼロ賃貸物件のデメリット、お得とは限らない

初期費用ゼロの賃貸物件はお得か?

どうも!元不動産賃貸店長の賃ちゃんです。

私自身も引っ越しとなると思わず初期費用がかからない物件を探していますが、知人からの相談でよくあるのも、【初期費用がゼロ】(かからない)の物件を探している。という相談です。

初期費用がかからない物件は実際に存在しますが、お得かどうかと問わればYESと声高らかに答えづらいときもあります。

初期費用なし、初期費用ゼロ物件とは

初期費用なし、とは主に

  • 礼金なし
  • 仲介手数料なし
  • 前家賃なし

の物件を言います。

礼金とはまんまお礼金のことで、物件に住むためにオーナー側に支払う謎のお金です。

仲介手数料は仲介をしてくれた仲介屋さんに支払うお金。

前家賃とは、通常15日以降に住み始める場合には、日割りで住み始める月と翌月分の家賃を支払います。会社によっては違うので、この辺は絶対ではありません。

上記3つのお金がかからない物件を初期費用なし、初期費用ゼロ賃貸物件とよく呼ばれています。

他に【敷金】【日割り家賃】【火災保険】【保証会社】などがありますが、敷金と日割り家賃はともかく、火災保険と保証会社を使う場合に支払わないというのは不可能です。

なので、最低でも6万の1R、1Kに住むと仮定すると、

  • 火災保険 2万円
  • 保証会社 3万円(最低だいたい家賃の半分)

がどれだけ鬼ほど安くてもかかります。

初期費用がかからない賃貸物件はお得か?

初期費用がかからない賃貸物件はお得なのか?結論からいうとお得とは限りません。理由としては初期費用がかからないことが得と感じるのは、貯金がない人だけだからです。

お金に余裕がある人にとっては、初期費用がかかるかかからないか、よりも、物件の良しあしで決めるでしょうから、初期費用がかからないことで、お得と感じるのは貯金がない人が多いのです。

また、初期費用がかからない賃貸物件であまりいい家を見たことがありません。礼金がかかる物件は21世紀の現在では【オーナーが強気】と考えて間違いありません。礼金があっても入ると思っているからつけているのですし、礼金がかからない物件は埋まるかわからないという不安の表れでもあります。

不動産投資をしている人で、入居者の負担が減るように礼金をなしにしています。なんて志高い人なんて一人もみたことがありません。基本的にはお金の亡者です。礼金を支払ってほしいに決まっています。

ただし、礼金を出すことで、物件がうまらないくらいなら、ゼロにしますよね?

よって、それくらいの魅力の物件が初期費用ゼロであることが多いのはかなり事実に近いと思っています。

ですが、人によっては、住めさえすればいい。私にもそういうった時期がありましたが、寝るだけの部屋でほとんど家にいない。という人であれば初期費用ゼロは最高でしょう。わざわざクオリティを求めていないのに、支払うなんて無駄なお金ですから。

初期費用がかからなくても、退去の際に支払う

初期費用がめちゃくちゃ安い、初期費用がゼロだった、という物件にありがちですが、退去の際に敷金(家賃一か月分)よりも支払うこともあります。

契約時に退去する際に支払うお金として、特約事項に書かれていたりします。合計すると敷金を通常支払うよりも、高く払う場合もあり、【敷金がゼロがお得】とは限りません。

また、敷金礼金ゼロ、といううたい文句につられて、契約をしようとすると、初期費用に敷金はないのに、先に退去時のクリーニング費用や水回り、シリンダー交換料などを取られることも珍しくはありません。

会社によっては【これって何代ですか】というものがあることも…契約書はしっかりと確認して、申し込みの時点で説明を聞き、質問があれば契約前に質問・相談をするように。

初期費用を安くしたいなら、クレカ分割という手もある

初期費用を安くしたい理由にもよりますが、もしもお金が今ない、のであれば、クレジットカード分割で初期費用を支払うこともできます。 クレカ分割の記事

仲介会社や管理会社によって違いますが、30回分割で初期費用が30万円でも毎月1万円ずつ支払うことも可能です。

初期費用に悩んで、せっかくピンとくる住みたい家を逃すくらいなら、クレジットカードで分割をして支払ったほうが長期でみたら私はいいと思います。

住む家って大事ですからね。

まとめ

初期費用ゼロ、初期費用なし、かからない賃貸物件はお得なのか?答えはお得とはいえない。【妥当である】というお話でした。

  • 初期費用ゼロは理由がる
  • 退去時のお金は遅かれ早かれかかる
  • クレカ分割で最初のお金を少なくできる

これさえ覚えておけば、営業マンに何を言われようと自分の意思で決められるはずです。初期費用が安いですよ!なんて言葉に揺さぶられずに自分の住みたい家の条件で探すほうが絶対にいいです。

条件がわからないのであれば、ちゃんと整理をするように。 貸物物件の記事

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